4-16. 空調機 (6)

また電気ストーブも徐々に減ってはきていますが、未だに使われることがあるのではないでしょうか。仕組みとしては、電気エネルギーを赤外線として放射する輻射熱式(オレンジの光が出る蛍光灯のような形のもの)、ヘアドライヤーのように電熱線で発生した熱をファンで空気を送る温風式、オイルヒーターなどのようにラジエターに入ったオイルを暖めて空気を対流させて部屋全体を暖める対流式と大きく3通りが考えられます。輻射熱式は赤外線に当たることによって体が直接暖められるので、内外の空気の出入りがあるような店舗などでも局所的に暖をとるのには効果的です。電気式の炬燵で使われているのも輻射熱式ですが、これも炬燵という限られたスペースを暖めるのに効率的だからです。一方で広いスペースを暖めるには、赤外線が空気は暖めず人以外のものも暖めるということと、電気量に対して発生する熱量を考慮すると効率的ではないとされています。
最後に暖房の種類として現在、最も広く利用されているいわゆるエアコン(エアー・コンディショナー)に筆を進めますが、上述の暖房のシステムとは違い、エアコンの場合はシステム的に冷房と表裏一体となっているので、ここで一旦冷房の話題に進んでからエアコンに戻ってきます。

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