4-12. 執務空間 (3)

このようにオフィス内にどのようなスペースが用意されるかは、働き方などによりますが、執務スペース内のデザインも同様にその会社のスタイルに依ることでしょう。

図4-12-2:1937年アメリカのオフィス

図4-12-2:1937年アメリカのオフィス

上の写真は2次大戦前のアメリカのとあるオフィスの風景ですが、大空間に一定の間隔を空けて一方向に机を向けて整列させています。机の上には何冊かの本、ランプ、席の右側にはタイプライターが置かれていて、殆どの人はペンを握って書類の作成に没頭しています。こちらの部署は資料を分別して、カタログ化する仕事をしていたそうです。

図4-12-3:ジョンソンワックス本社

図4-12-3:ジョンソンワックス本社

このように大空間で一方向に机を向けて、十分な間隔を開けて座るというのは近代のオフィスの一つの特徴だったように思います。以前にも別の稿で紹介した、1939年のジョンソンワックス本社も同様なスタイルが取られています。

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