4-8. 階段 (1)

4. オフィスビルの部分

小、中規模の賃貸用のオフィスビルを設計する場合には、貸せる部分を成る可く大きく確保しようとします。当然のこととなっていますが、基本的に賃料のベースが専有面積となっているからです。平面図を眺めると、居室あるいは事務室となっている部分以外では、エレベーター、エレベーターホールや廊下、給湯室、トイレといった箇所が集中的に固められていて、またバルコニーや階段などがあります。
建築基準法上、階段は屋外にして床面積としてカウントしなくても良いので、容積率を出来るだけ居室として使いたい時にこのように階段を屋外に出すケースはとても多いです。ここで書くまでもなく、階段は上下階を移動するためのものですが、その上下移動が中層以上の建物となると一般的にエレベーターによることが殆どとなっているために、階段が日常的には使われなくなってきます。場合によっては、そのビルの階段がどこにあるかが分からないという方もいるのではないでしょうか。

最新記事40件を表示