7-1. 熱環境 (10)

空気の熱伝導率が極めて低く0.0241W/m・Kということを書きましたが、建物に使われるその他の素材はどの程度なのでしょうか。以下、いくつか列挙します。(本来は素材の温度によって熱伝導率はしますが、下記は概ね0℃〜室温程度の数字です。)

アルミニウム:236 W/m・K
鉄:83.5 W/m・K
ステンレス:16.7〜20.9 W/m・K
銅:403 W/m・K
乾燥木材:0.15〜0.25 W/m・K
ガラス:0.55〜0.75 W/m・K
スタイロフォーム:0.025〜0.04 W/m・K

この単位(W/m・K)ですが、簡単にW=熱量、m=素材の厚さ、K=ケルビン(温度)なので、数字が大きいほど伝導する熱量が大きくなる、即ち断熱性能は低くなると考えられます。空気やスタイロフォームの熱伝導率に対して、木材は10倍、ガラスは20〜30倍程度の伝導率、また金属ともなるとステンレスで800倍、鉄で3000倍、アルミニウムで9500倍程度となるわけです。

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