5-1. ガラス (7)
基本的な製法はフロートガラスと同じですが、熱処理を加えて急冷することでガラスの表面に張力をかけて強化したガラスを強化ガラスと呼びます。フロートガラスの3〜4倍の強度が得られます。このガラスの場合、割れた時には普通のガラスの様に尖った危険な破片となるのではなくて、表面に張力がかかっているので細かいガラスの粒となります。つまりガラス自体が強化されていることに加えて破壊時の安全性も高いので、自動ドアや建物の地上階部分などに使用され、万が一、人がぶつかって割れたとしてもフロートガラスと比べて怪我のリスクが減らせます。併せてフィルムなどを貼ることによって、破壊時に粒が人に降ってこない様な工夫も一般的になされます。但し逆にいえば粉々になってしまうので、防犯性能という意味では劣ります。
防犯性能を期待する部位については、合わせガラスを利用します。これは1枚の板を複数枚のガラスを合わせて、間にフィルムを挟むことでつくられます。そのフィルムが破り難いので防犯性能が高いというものです。
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