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Kビル新築工事(第7回定例会議)

事業名・工事名

Kビル新築工事

日時

2014年2月19日 / 10:00~11:30

場所

トゥループロパティマネジメント(株) 第3会議室

出席者

設計監理(建築)
トゥループロパティマネジメント(TPM) : ST、MR、MT
設計監理(構造)
K構造設計事務所
施工
T社 : K(現場所長)、M(部長)、T(技術営業)
施工(電気)
H社 : F
施工(設備)
O社 : A

1.前回議事録の確認

施工 K:
今回は前回議事録の添付を忘れましたので、次回に二週分説明とさせてください。
設計 MR:
分かりました。

2.週間工程の説明

施工 K:
雪の影響で若干遅れが出ていますが今週の作業で調整して取り戻していきます。
施工 K:
基礎の型枠工事前の28日頃にO氏による配筋検査を予定しています。

3.質疑

【トイレ、給湯室の設備及び天井内配管について】

設計 MR:
換気扇をそれぞれの室に個別の天井扇に変更し、ダクト配管の直径を抑えて100φとする。
設計 MR:
また、トイレの排水は天井内でもっと上に配管し、通気は床上転がし配管でお願いします。
設計 MR:
トイレの天井高さもこれで2350取れるのではないでしょうか。
施工 A:
再度検討して検討図を作図します。
施工 K:
給気をバルコニー側の天井上外壁からに変更することにより、サッシの高さを下げる必要がありますが宜しいでしょうか。
設計 MR:
それで良いです。展開図にて後日確認とします。

【EVチェック図について】

設計 MR:
SUSのバイブレーション見本は、EVとSUSサッシと合わせてみて大差がないか確認させてください。
設計 MR:
文字のフォント変更はなしとします。

【1Fエントランスホールの石割付について】

施工 K:
割付図を参照下さい、いかがでしょうか。
設計 MR:
設計図通りのプランAがいいですね。
設計 MR:
また壁、床ともに無目地で出来ないか石業者に確認してください。

【SDについて】

施工 K:
現在施工図作図中ですが、設計にあるSUSの水切りでは雨が伝って切れないので折り返しを付けてはどうでしょうか。
設計 MR:
雨がかりの箇所のみ折り返しを付けることにしましょう、つまり10Fの外階段~事務所のSDのみです。
施工 K:
他は設計図通りとする、ということですね解りました。
施工 K:
現在設計図でSD枠と壁の取り合い部などがほとんど面一での納まりとなっていますが、少しチリを出して5mmでお願いできないでしょうか。
設計 MR:
壁とのチリは5mmで構いません。
 
SD-5の引き戸は引き残しをなくして全面開放出来るようにしてください。給湯室側の間口いっぱいまでW寸法を広げる変更も合わせてお願いします。
 
解りました。全面開放だと指挟み等の問題が出そうです。
設計 MR:
ストッパーを戸尻に付ければ良いでしょう。

【地中障害について】

施工 K:
基礎掘削時に出た地中障害物に対してのお見積りを提出させていただきます。
設計 ST:
資料など含めてすべて拝見して検討します。増減の話は最終ですべての項目、変更内容などと合わせて作成していただき一回で済ませるようにしましょう。
施工 K,T:
承知しました。

以上

2014.3.26 作成:MT

7-3. 光環境 (5)

さてここまで光の単位について書き連ねてきて今更なことなのですが、これらの光の単位は心理的物理量、あるいは感覚量とも呼ばれ、人が主観的に感じている量を定量化したものです。長さのメートルや重さのグラムなどは誰がどのような状態でいても計測される量としては原理的に一定であるのに対して、光に関しては人が観測することによって定まる量です。観測する人の状態によっては同じ100lxでも、実際に感じる量は人や状態によってまちまちです。いわゆる五感に対応して、視覚/光、聴覚/音、味覚/甘さ、苦さなど、嗅覚/臭気濃度など、これらはみな心理的物理量であり、触覚に対応する刺激についてはなかなか定量化できる指標がつくり難いのが現状だと思います。
そんな五感の中で光はまだきちんと位置づけがなされている方でが、ルーメンの定義の中でカンデラという単位も厳密な定期を書けば「周波数540×1012ヘルツの単色放射を放出し、所定の方向におけるその放射強度が1/683ワット毎ステラジアンである光源の、その方向における光度」というよく分からないことになるようですが、元はと言えば1本のロウソクの光の強さを表現したとのことです。カンデラという単位はラテン語で、英語にすればキャンドル、即ちロウソクということです。全球(4πrの2乗)は4πステラジアンなので、ロウソク1本は12.566ルーメン相当になるということで、40Wの一般電球はおよそ40本のロウソクで概ね対応出来るということが分かります。

7-3. 光環境 (4)

それぞれの電球がもっている性能はルーメンで表せますが、実際にある場所がどの程度明るいのか、つまり照度を示す単位はルクス(lx)として定義されています。「1平方メートルの面が1ルーメンの光束で照らされる時の照度」とされており、式で表せばlm/m2と記されます。例えばオフィスの設計においては、机上700lxというのが1つの目安となっていているので、一般的なオフィスだとすれば皆さんの机の上の明るさは概ねそれを前提に設計されているのが普通です。一応、労働安全衛生基準では300lxということになっています。
ちなみに太陽光の平均照度は32,000lx〜100,000lxなので、いかに太陽が明るいかということがわかるかと思います。太陽を目で見てはいけないのは、実際にやってしまうと目が痛いことでも分かりますが、数字で考えてみれば、それは30,000lx以上の照度を目に当てているということになるのです。この太陽光、度々ルクス表示の記述は目にするのですが、光源そのものの明るさであるルーメンにするとどの程度のものなのでしょうか?気になって調べてみましたが、約3.6×10の28乗ルーメンということだそうです。天文学的数字でもはや想像ができませんが、圧倒的に明るい光源であるということは確かですね。

7-3. 光環境 (3)

さて一般電球で12lm/W〜15lm/Wの効率だということを前回示しました。現在はLED電球がエコの観点から採用されるケースが多いですが、実際のところデータ上でどの程度の差があるのでしょうか。器具の配列や器具そのものの性能で多少の幅はあるようですが、LEDの発光効率は概ね100lm/Wだそうで、一般電球に比べれば7倍前後の効率的であるということが分かります。ちなみに蛍光灯で60lm/Wなので、これもLEDの方が1.5倍程度、効率が良いということになります。
またLEDのメリットとして電球の寿命の長さが挙げられます。一般電球で3,000時間、蛍光管で6,000〜12,000時間とのことですが、LEDの場合は40,000時間と言われ、一般電球の10倍以上長持ちがするようです。40,000時間といえば、24時間付けっぱなしにしておいたとして、1666日、4年半は保つ計算になります。場所にも寄りますが、例えばオフィスビルの業務スペースだとして、実際には1日の半分の時間も付けないで、かつ週末が休みであることを考えると、およそ10年は電球を替えずに済むのではないでしょうか。消費電力とともに球の交換頻度の少なさもLEDの魅力です。
ちなみに球の切れ方ですが、一般電球は急にパチッと切れます。蛍光管はちらつき始めると交換の合図ですよね。LEDの場合はあまりそういうはっきりとしたサインは無いようで、なんとなく照度が低くなって来たら交換のサインだということです。

7-3. 光環境 (2)

少し前に遡れば照明は蛍光灯か白熱灯くらいなものでしたが、現在では消費電力が少ないLEDがかなり普及してきています。過去には照明器具の明るさはワット数を目安にしていましたが、LEDは少ない電力量で明るさが得られるわけで、そうなるとワット数を目安にすることは出来ません。LEDの電球のパッケージに「40W相当」などと書いてあることがありますが、当然、実際にはそれよりも少ない電力量のランプなわけです。
本来ならば照明器具の明るさはルーメン(lm)という単位を使います。ルーメンは日本語で言えば「光束」と呼ばれ、イメージとすれば照明器具から光の束が出ているといったところでしょうか。厳密な定義を言えば「全ての方向に対して1カンデラの光度を持つ標準の点光源が1ステラジアンの立体角内に放出する光束」ということになるそうです。例えば、E26口金という標準のソケットの一般電球の場合、40Wで485lm、100Wで1520lmというデータがあります。つまり1Wあたりの光束で言えば、40W電球の場合は12.1lm/W、100Wの場合は15.2lm/Wと言うことになり、100Wの方が明るさに対して消費電力の効率が良いということになります。