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宇田川町計画
渋谷駅正面、センター街に面する敷地。センター街という場所柄、小売店鋪を前提とした商業ビルを想定して計画している。
南側に凹凸がある南北に長く、間口の狭い敷地で、前面道路は10m。指定容積率は800%あるものの、前面道路が10mなので許容容積率は600%となる。用途地域は商業地域なので隣地斜線は厳しくないが、10m幅の前面道路からの斜線で建物高さが決まってくる。敷地形状は矩形に近いので天空率による斜線制限の緩和は使えないと判断して、セットバック距離と建物高さ、それによって活用出来る容積率を最大化するよう検討した。商業地なので地下1階も活用しつつ、3.5mのセットバックをとることによって地上7階まで建てられることを確認した。
敷地奥の凹凸の敷地形状を利用して特別避難階段を納め、6、7階には避難バルコニーを設置することで2つの直通階段を設けない形にしている。
渋谷・センター街という立地を考慮して、建物から独立した形で前面の道路境界に沿う大型の看板を工作物として設置することを検討している。看板などの工作物については渋谷区で定められている規制から逸脱しない規模、形状などに配慮している。
建物をセットバックして容積を活用しつつ、渋谷のセンター街という場所に対してこの建物が埋没しないようにするための、実際的には建物の顔となる部位としてこの看板は機能している。