オフィスビル経営の基本Ⅰ ビルオーナーは経営者

オフィスビル経営者としての自覚が重要

オフィスビル経営を成功させるために必要なことはいくつかありますが、最初に押さえておかなければならないこととして、オーナー様が「オフィスビルの経営者であることを自覚する」ことがあげられます。

空室に悩むオーナー様からご相談を受けると、オーナー様ご自身が経営者であることをあまり意識されていない場合があります。オフィスビルは「財産」であって、どんなビルであっても建築・購入してしまえば自動的に利益を生み続ける、という誤解をお持ちの場合などです。

確かに、首都圏でのオフィスビルは、中小企業の執務空間として長期にわたってニーズがあり続けますから、投資の対象として適切であることは間違いありません。

しかしながら、多くの競合相手が存在し、かつオフィスとして要求されるビルの仕様自体がある程度共通していることから、競合物件との格差をつけることは難しいのも事実です。
オフィスビル経営は、同一地域、同一規模のオフィスビルに競争で勝つものでなければ成功しません。1番であるオフィスビルだけが、テナント様に選ばれ、競争に勝ち残ることができます。1番のオフィスビルを建築し、あるいは1番のビルにリニューアルし、1番の運営をし続けることが必要なのです。
景気が悪い時期でも満室のオフィスビルは確実に存在します。他のオフィスビル経営者が自覚を持って空室対策をしているのに、空室が出ても思わしくない景気のせいにしてしまうようでは、成功は困難であるように思われます。

まず、オーナー様ご自身が経営者であることを自覚し、成功するために必要な経営努力を継続することが重要です。
次のコラムで、オフィスビル経営者としての心構えをご紹介させていただきます。

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