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刀のはなし
日本刀はきれいですよ。大刀や脇差しというのがあります。脇差しというと、清水の次郎長とか江戸時代のヤクザ屋さんがもっているもので、小刀よりは長く、大刀が折れた時に使う刀です。
昭和刀とかの軍刀もよく切れるんですよ。重くて身が厚い刃を使っています。重いと切りやすくて、軽いと切りにくいんですよね。
高校生の頃、雨が降った翌日に軍刀を持って裏山に行きました。水分を含んでいる孟宗竹に、ババンッって刀を振るうと少し時間が経ってからザワザワーッと崩れるんだよ。ところが晴れの日が続くと、刃が竹にはね返されちゃう。固くてね。
責任の所在
―階段の手すりなどがそうですが、日本では安全に関することになると杓子定規になんでも厳しい側でみますよね。例えば、オーストラリアのエアーズロックでは手すりは付いてなくて、もし落ちたら自分の責任なんだという話を聞いたことがあります。(本橋)
飛行機でもそうだけれど、日本は非常に訓練時間が長いんだよね。アメリカでは落ちるのも自己責任という考え方で、割合短い時間で免許が取れるみたいです。建築基準法でも手順を踏んで基準を守っていれば、建物が壊れても罪には問われない。向こうではもしそんなことがあれば、建て主が責任を問われるという話を聞いたことがあります。周りに被害を与えたらその分はちゃんと補填しなくちゃいけない。
日本の場合は過保護だよね。
デザイン=体質
デザインはかっこ良くしようと考えるわけですが、それは人それぞれですよね。銘々の髪型や服装というのはある意味で自分の広告なわけで、自分の生き方そのものですよね。外見は他の人へのアプローチの仕方だと思うんですが、物事へのアプローチの仕方もデザインそのもので、抜けがたいその人の体質ですよね。
サイン
新聞の広告とかの紙媒体やインターネットのデザインをやっている人がいるんですが、彼ら専門家は例えばサインは見えやすく、お客さんが見えやすいようにという切り口でデザインを考えるわけですよね。僕なんかは逆で、パッと見て見える必要なんてあるんだろうか、分からなかったら聞けば良いじゃんって思うんです。公共の建造物とか危険を表示する標識などとは別だからね。例えば、公共ではないビルの案内板なんていうのは、特定の人を対象とした個人的なもので危険は伴わないから、見たい人が探して来ればいいと思うわけです。
会社の電話機の横の社名と内線番号のサインがありますが、その文字が小さくて見にくく不親切だって言われるんですよね。でも私がそういう人間だからしょうがないんですよね。お客さんに手取り足取り、そんなにサービスしようと思っていないから(笑)お客さんも我々と一緒にものを創っていくパートナーであって、楽をさせようとは思っていないんですよ。