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塔の家
家と住み手との関係は、住み手のリズムや体力、気力によって当然関わり方が変わってきます。施主は何となくそういうことを分かっていて注文を出すわけだよね。
神宮前の「塔の家」は若い頃は良いけれど。東さんもけっこう頑張ってつい最近まで住んでいたね。60過ぎまであんな狭い所を階段で上り下りするのはやっぱり大変だよね。今は娘さんが住んでいるそうですね。
*決断力
羽生善治さんの“決断力”をすがすがしく読ませていただいた。
言い訳できない場所に自分を置いている。
自分とは無縁の第三者を見るように自分を見る。
自分の弱さを平気で表現する。
恐ろしいほど謙虚である。
月とスッポン、と云うべきか。
洗面器
住宅の仕様についてですが、ハイセンスな輸入品ではなくて昔から使われている、個性のないありふれたものが良いですよね。洗面器や蛇口など、いかにもデザインしているものじゃなくて。シャワーなんて一番安いものでいいよね。
―僕は正直、その点は本質的ではないと思っているので、性能さえ確保できればクライアントの好きなものにすれば良いと思っています。アトリエワンの塚本さんなんかは、市販のボールに穴をあけて洗面器にしていました。洗面器は陶器のものを選ばなきゃ、という固定観念が強いんですよね。(本橋)