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バブルの恩恵
日本はバブルだったんです。それを分かっていない人が多かった。去年の暮れになってもそれを分かっていない人が多かったね、バブルはアメリカでしょ、って。そうじゃないんです、今回のバブルの破裂で先進国で一番ダウンしたのは日本、これがバブルの証明ではないでしょうか。
今回のバブルの破裂で、2年前、2007年の夏以降、売買契約の違約が相次いだんですよ。買い付け証明のキャンセルです。
2008年の1、2月で急激に円高になりました。100円を切って、95円前後になりました。
2007年の秋以降、リファイナンス(借り換え)ができなくなっているという情報が入ったのですが、まだどこかで何とかなるという気持ちがあったんですね。事業はもちろんうまくやれば利益がでるし、うまくやれなければ利益がでない。事業の主体者だから、うまくやれば利益がでるという方に引っ張られたんですね。
評論家には主体者の思いがないですから。可能性はゼロだって判断できたかもしれませんね。主体が参加していることで、判断が狂ってくるんですね。
では、評論家が良い判断をするかっていうとそうじゃない。それならば全財産をかけてやれば良いですが、絶対にやりませんよね。
無趣味のすすめ
1.村上龍さんの「無趣味のすすめ」というエッセイを立ち読みしたのだけれど、すごく良かったですよ。本屋で8万部売れていると書いてありましたが、彼の言う事を本当に分かっている人は多くない気がします。
趣味と言うのは、どれほど良い趣味であったとしても、自分の変革には繋がらない。それでは意味がない、やるのであれば失敗したら破滅する、成功したら自分を変革できる。そういったことを書いているんですよ。
2.テレビの座談会で一橋大学の教授が「どういうベンチャーをやれば良いのでしょうか?」という質問に対して、「そもそもそういった質問は何の意味もない。」という答えをしたそうです。「ベンチャーというのは自ら発案して、自ら発想して。それがそもそものベンチャーだ。人に聞いてモノを考えるというのはベンチャーとは無縁のものだ」
メジャーの大学の先生がそういうことを言うのは珍しい、ということを書いてました。