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宇都宮の事件
去年でしょうか、宇都宮で事件がありましたよね。教育熱心な母親が、息子を下宿させて塾に通わせて、良い高校に入れて。その高校生が母親の首を切って自分の鞄に入れて持ち歩いて。その少年が分かるような気がするね。
―佐々木さんが鞄をもち始めたら危ないですね(笑)(本橋)
心配ないよ。鞄を持ち歩いたことがないから(笑)
ほとんどの原因はその母親の対応にあると思うよ。自主性を否定してるわけだからね。
―やっぱり親になるとそんな心理状態になるんでしょうか?(本橋)
宿題の期限が明日になると、みんな「やれ」って言いたくなるんでしょう。全く言わない人っていうのも居ないんでしょうね。「遅刻するから早く起きろ」ってわめかないにしても、「遅刻してもいいのかい?」というくらいは言うだろうね。
仮出獄
吉村昭という人が書いた小説で「仮出獄」という中編小説があります。
高校の教師が主人公で、浮気をした奥さんを殺して、相手の男を刺したけれど死ななくて、その相手の男のお母さんを焼死させて、無期懲役で刑務所に入って。真面目にやれば仮出獄できることが分かって、16年後に仮出獄をして真面目に一生懸命やるんです、周りから嫌われないように。そうしたら、みんなから勧められてお見合いして結婚して。給料は安いけれど仲睦まじくやって、幸せにやっていたわけです。
ところが旅行に行くにも届け出なければいけないし、常に監視されている。そこで男の妻がどういう風にしたら監視されないようになるかを聞いて回るんです。そうしたら、毎日仏壇に向かって死んだ人を拝んだりすれば監視されないようになるんじゃないか、と言われるんです。そこで妻が仏壇を買って来て、男にも拝みなさいと言うんです。そうしたら男は「私は拝まない、悪いことをやったとは思っていない」って。
そこから諍いが始まって、夫婦喧嘩が始まるんです。結局、男が妻を家の階段から突き落としちゃって、刑務所に戻って行くんですね。
世の中の多くの女性は男がおかしいって思うんでしょうね。
反抗期
この前、病院のエレベーターに母親と中学生らしい少年が乗って来たんです。その少年は素直そうな顔をしているんだけれど、カバンのバンドを膝の下くらいまで緩めていたんです。母親がそれについて、長過ぎる、校則違反じゃないかといったことをいうわけです。すると少年は壁の方を向いたままで振り向きもせず、「カス、死ね」って。
けっこういるんだろうね。他にも乗客がいたんだけれど、救い難いよね。
―反抗期、ということもあるでしょうか。(本橋)
そんなのは出来の悪い心理学者が反抗期って言葉で片付けているだけだよね。その少年も自分のことを反抗期だとは思っていないんじゃないかな。正当な対応をしているって。
10週連続ドキュメンタリー EXITアメリカ更生学校の10週間
感動しました。
10代の教育に関心のある方は
是非観て下さい。
BSハイビジョン再放送
8月23日(日)午前8:50~午後1:00!!
第1回~第10回連続放送