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すばらしい句を是非読んでみてください。
西躰かずよし
窓の海光 より
さびしさで汚れた両手を洗う
夜の病院の母のうたごえ
亡クシタ児ト食事シテイル
掌にさびしい雨の匂い
五本の指をふちどる
死ぬ理由もなく雨にぬれる
何もない手のひらが海になる
採血ノアトノ海ノ色
冬の血にぬれるシャツ
失明のあかるい海のいろ
点滴につながれたまま子といる
病室を出れば夜の自販機
手をつなぐことなく冬の影
何時カ空ニ届ク指
アトスコシ生キタイ雨ヲ受ケル
恋する言葉
句を作った時は、作った時の熱気あるから、不足に気づかず、言葉に恋をしているようなものです。熱気が無いと発想が出来ないけれど、熱気がある程度冷めないと、不足に気づかない。