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釣りのはなし
私は釣った魚を自分で捌くんですよ。最初はスズキだったかな、比較的大きな魚を釣ってきて、魚の下ろし方っていう本を開きながらやりました。(笑)簡単なんですよ、口の中に入ればいいのだから、骨と鱗が取れればいいんです。魚屋さんみたいに下ろすには、もちろん慣れが必要だけれど。
ヨットに乗った時に海釣りをするんです。深海魚みたいな顔をした平べったいシーラという魚がいて、釣る時にすごく引くんですよ。別名、万力というあだ名です。スズキも引きが強いけれど。
ヨットをやる前は、夜が明けないうちから一人で車を運転して、乗り合いの釣り船によく行きました。磯釣りはダメだけれど、釣り船は絶対に釣れるから。乗り合いの釣り船は仕掛けから何から全部用意してくれる。クーラーだけ持って行ってね。
―僕は全く釣りをしたことがないんですよね。
やったことがなくても教えてくれるよ。子供とか、女の子も乗っているし。一人5千円くらいじゃないかな。
暖炉料理
軽井沢においしい暖炉料理の店があるんですよ。夏場はおいしい食材は少なくて、鳥がうまいくらいかな。冬場は食材が多くて、猪とかキジとか鳩とか。熊が手に入ったら食べたいと思っているんですが。
前に食べた猪はべらぼうにうまかったよ、気違いみたいにうまかった。(笑)あれにはびっくりした。肉は食材と熟成のさせ方で味が決まります。魚だってちょっと大きい魚だと同じじゃないかな。よく船の上で獲って食べるでしょ、あれはちょっと固いだけでうまみは出てないと思うね。要するにアミノ酸が表に出てきてないんですよね。獲ってすぐにおいしい魚は大きさで言えばせいぜい鰯くらいです。鯵だって少し大きいのだとダメですね。
30cmくらいの鯵を7匹くらい釣ったことがあって、その日に刺身にして食べたんですが味がしなくておいしくないんですよ。だから3枚に下ろしておいて、次の日に刺身にして食べたらおいしかった。要は腐らせるんですね。鰹なんかもそうだけれど、冷蔵庫に置いて腐る2日前くらいが一番おいしい。絞めてすぐはダメだね。
だから肉もそうです、牛肉も豚肉も。熟成の期間が大事です。大きいほど時間がかかるから、牛とか豚は随分と寝かすんじゃないかな
ガラス作家
好きなガラス作家がいるんですよ。
そのガラス作家は精製したガラスを使ってないんですね。今のガラスは技術が高いので、不純物の入っていない透明なガラスを作れます。昔のガラスはそういう不純物を除去する技術がないので、鉄分なんかが残っちゃう。そうすると緑っぽい色になります。そういう、完全に精製していないガラスを使っているんです。
最初に見たのはガラスの壷。あれを水差しに使ったら最高だろうな。葉っぱを蓋代わりに使って、茶室でお茶を飲んだらうまいだろうなって。
ヨットのはなし
ヨットを修理に出しています。4年くらい乗っていなかったので、セイルが駄目になったり、色々なところが剥がれています。ラダー(棒の舵、ステアリングではない形のもの)が折れそうだとか。
フランスの船で、フィノーという船の設計では有名な人のものです。きれいなんですよ。1号艇もその人が設計のもので26フィート、あれは使いやすかった。エンジンが1馬力で、切れても手でかかるから。今のものは33フィートで大きいから手ではかかりません。
今、日本でヨットを作っているところと言えば、ワンオフ艇で作っているところ。ワンオフというのは、簡単な型を作って一度しかその型を使えないもので、いわばオーダーメイド。普通はユニットバスみたいに、同じ型のものを量産するんですね。ワンオフ艇は小さな会社が船を好きで作っているような感じです。そういうところしか今は作ってないんですね。
大手も作っていない。注文があればある会社に作らせて名前だけその名前にするんですね。