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システム
五木さんもあちこちの都市に住んだ事があるらしくて、一番疎外感があるのは京都とか金沢だって。伝統のある町ほどそうなんでしょうか。
田舎でも歴史のあるところはそうですね。私の本家は何百年も続いている家だから、そういうシステムが強い気がするよね。結婚相手を間違えると、「三代祟る」って私の田舎では言われます。私も祟られているのだと思います。
敗北
倉本さんはなんで北海道に行ったかというと、NHKを途中で降板させられて、気が付いたら北海道に来ていたそうです。途中は頭が真っ白だったって。なんで九州とか四国じゃなかったのかとよく聞かれるそうです。「敗北」だから、負けた時は北に行くのかな、とも言われたそうです。(笑)
負けるというのは結局、その社会のシステムに負けるということではないでしょうか。システムって文化でしょ。文明が整備されていて文化が確立されているところで、その文化を否定しようとすると弾き返される。そうすると、文化が確立されてないところへ行く。だから北海道なんじゃないでしょうか。
その後、「富良野塾」という演劇の塾を始めたんですね。全国から若い希望者を集めて。
一夫一婦制
ニュースで見ましたが、どこかの国で80何人かと結婚している80歳代のおじいさんがいて離婚しなければ追放する、というのがありました。その国は一夫多妻が認められている。なぜそんなことがニュースになるのかと思っていたら、解釈としては4人までらしいのです。(笑)
そもそも一夫一婦制は明治以降に輸入された法律でしょ。それまではどうだったかというと、権力がある人、お金持ちの人は何人も奥さんがいたわけです。一方で結婚できない人もいっぱいいたけれど。現在でもそういう国はあるけれど、お金がある人はたくさんの人の面倒を見なければならないという社会的な意味もあるよね。
―一夫多妻制にすれば、少子化も止められる気がしますね。そうなれば少しは稼ごうという気も起きますね(笑)(本橋)