先生のはなし

私の親父は小中学校の先生だったんですよ。夜、5,6人くらい先生が遊びにくるんですよ。酒を飲んで酔っぱらってね。どこかで先生というのは特別な存在ではなくて、隣近所のおじさんというような目で見ていました。だから先生だからという理由で尊敬したことはないんです。でも小学校6年生の時の先生は尊敬しちゃって、それで少し真面目に勉強したんです。

子供って面白いもので、この人が尊敬できるとかできないとか、けっこうよく見ていますね。中学校あたりで喧嘩ばっかりやっている不良みたいな連中はいつの時代もいますが、そういう連中でも先生を選り分けて見ていますよね。むしろ不良の方が先生や大人を見る目が厳しいかもしれない。