宗教のはなし

宗教は現世を地獄と見ているんですね。悪行の世界、罪の世界。この世は辛いことだらけで、あの世に行けば良いことがある、と。

本橋:確かに日本の神道もそうかもしれませんが、南の島にはモノに神が宿るというようなアニミズムといった信仰はありますが、それがより広い社会に大きな力が敷衍するというのは考えにくいですね。

そうそう、特定の地域である山が信仰されるであるとか、神木といったように大きな古い木が信仰されるということがありますね。ああいうのは大らかで、けっこう幸せなんじゃないかな。不幸じゃないよね。