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アルミ

アルミの棒目地が美しくきまっているものはほとんど見たことがありません。アルミはきまれば本当に美しいのだけれど、きまる角度がすごく狭い。アルミでつくった家具とかサイドボードが青山のカッシーナに置いてありますが、すごくエッジが効いていてパッと見てきまっているのがわかる。

昔、村上さんは居室で2,000の何も無い、当たり前のアルミサッシを使っていたけれど、それもきまっていましたね。

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4年ぶりに好文さんのas it isに行った。憎いほどすばらしい。わたしも開口h1500の居室を作りたい。李朝とおぼしきツボが置かれている。彼は磁器の感性も良い。彼のデザインしたテーブルがある。窓及び開口はすべてデザインと機能が異なる。壁は建設地の土であり、ヒビ割れの具合が萩焼のようである。腐りゆく鉄が、扉、戸、仕切壁、テーブルに使われている。偶然好文さんがやってくる。4年ぶりの再会。

施工図のはなし2

手塚さんは最終的には構造は構造設計にやってもらうらしいですが、その前に設計の初期の段階では自分でコンピューターを叩くそうです。そして、施工図はゼネコンには描かせないで、全部自分で描くそうです。やはりそのくらい描けば、設計者自身の現場の把握は完璧にできるよね。描けば描く程に、自分のイメージは細かい箇所まで決まってくるから。それはすごいなーって、感心しますね。施工が難しいところとかも全部分かるんでしょうね。所員は大変だろうね(笑)

地盤

構造はミスをすると厳しいよね。特に地盤に関しては、斜面で谷のようなところだと雨の通り道になっちゃってるから、土は滑りやすいし柔らかいよね。竹は湿気があるところが好きだから、沢なんかに生えます。ひとつの目安になりますね。そういうところでは地面凝固剤なんかで地盤改良をしなくちゃいけないし、水抜きをしたりだとかで、お金がかかりますね。

施工精度

ゼネコンの下請けに入った業者がたまたま悪くて、現場主任もやさしい人間で、本来ならばやり直しをさせなければならないものをそのまま通してしまったケースがありました。躯体がまっすぐでない、下地の軽鉄もまっすぐでない、それに仕上げのケイカル板を張れば当然、まっすぐでないよね。床仕上げの石の目地がこっちが3mmであっちは10mmだったり、石自体が割れていたり。例えば、このビル(聖路加タワー)の1階の石はみんな3~4mmの目地、誤差は1mmですよ。

職人も現場監督もそれぞれによって、品質の基準が違いますね。基準が緩いのは本当にだめなことですよね。