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財団の応募者の書類を選考している。

 

私と建築との関係は何か、

建築のなかの私はどのような存在か。

社会のなかの私はどのような存在か。

どのように向き合っているのか。

どのような問題が存在するのか、

私、建築、社会に。

 

私にとっての関係性であるから、

私はまず私自身に問わなければなるまい。

 

私の2才の頃からの故郷の記憶は、

風景、音、匂い、臭い、温度、湿度、手触り、肌触り、怒り、哀しみ、喜びさえ、

一切が生々しく不快でさえある。

私の故郷の建築のなかの私は、

どのような存在だったのか。