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坂東玉三郎
坂東玉三郎さんが外科室という映画を大分昔に作ったんですが、40分程度の映画だったけれどすごく良かった。原作の通りのシナリオで吉永小百合が出るんですけれど、冒頭のシーンのカメラが良いんですよ。吉永小百合が歩いていて、後ろに桜がずーっと咲いているんです。彼女の歩きに合わせてカメラも動いて、背景の桜が横にすーっと動いて、それが美しかったですね。
一時期インド映画が流行りましたよね。あれには必ずと言っていいほど、ヒンドゥー教とイスラム教の戦いが入っていますね。
ハリウッド映画でも同じように、人種差別が描かれていることが多いですね。メンバーで言うとまず誰が死ぬかっていうことになると、人種差別主義者が先に死んだり、というように順番があるんですよね。
グラン・トリノ
クリント・イーストウッドのグラン・トリノは良かったですよ。主人公はクリント・イーストウッドと同じ80歳弱で元フォードの工員で、朝鮮戦争にも行ったアメリカに誇りを持っている老人なんだね。その彼の家の隣にアジア系の家族が引っ越してきて、そこの子どもとの関係を描いた映画です。カッコいい年寄りですよ、クリント・イーストウッドは。
イーストウッド監督を認識した初めての映画は「バード」という作品ですが、すごく良かった。ジャズのチャーリー・パーカーの話なんです。それ以来、彼の監督作品は全部観てますね。
ハゲタカ
「ハゲタカ」っていう映画が封切りになっていますが、金融ビジネスの話なんです。柴田恭平さんが出ているのだけれど、彼が一番思いを込めて言ったセリフが日本人についてだそうです。確か「日本人は勤勉で正直だ。だから日本はまだまだ捨てたもんじゃない」という旨のセリフでした。