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*クリント・イーストウッド
“バード”に、
びっくりした。
クリント58才、
わたし42才。
インビクタス
負けざる者たち、
を観た。
激しい怒りと涙の彼方には、
恐ろしい死だけが迫る。
赦しが魂を自由にする。
滅びにいたる門は広く、
命に至る門は狭い。
汝、狭き門より入れ。
クリントの祈りが、
聞こえたように、思った。
遠藤周作の
“沈黙”を
連想した
*マディソン郡の橋
久しぶりに、”マディソン郡の橋”を観た。
メリルストリープの腰回りに肉のついた中年の農婦、
クリントの少年のような表情の初老のカメラマン。
しばらく会っていないけれど、
わたしに、三人の職人の友がいる。
自分の削った柱と弟子の削った柱と触ってみてくれと言う
茶室の作業中の左官に逆立ちしても勝てないと言う
溶接は作業の後姿を見ているだけで技量がわかると言う
名優は、きっと技量を測りあっている。