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天才について
カサヴェテスは観たほうがよいと思う。カサヴェテスが”フェイシズ”を撮影していたころの映画”アルジェの戦い”にひどく感動した記憶がある。
名画は時代が創るように思う。その時代でなければその名画は作られなかったのではないか、天才も時代が生むのではないか、その時代に生まれなければ天才とはならなかったのではないか、とも思う。天才は時代のきれめに生まれるような気がする。
”フリーソロ”ドキュメンタリー Free climbingの恋人同士の会話
女:わたしが知恵を絞ったら、
あなたの決意は変えられる?
男:できるだけ長く生きる義務が
あるならー
女:あなたにその義務はないの?
男:無いよ。
気持ちはうれしいけれど、義
務は無いよ。
映画 帰れない2人
ホウシャオセンの、非情城市はわたしにはアレルギーがある。長江エレジーは叙事詩としてかなり優れていると思う。叙事詩は切なくてあまり好きではないのだが、世界に大きく評価されたことは評価した人を褒めてあげたい。帰れない二人のシャオは本人と等身大のような気がして、監督と2人で脚本を練ったのではないかと想う。同じような時代に放り込まれたとき、日本の女性がシャオのように生きられるという事を想像することが出来ない。男は日本人でもよくあるパターン。
渡世を棄てた人には渡世のことは分からない、素晴らしいシャオのセリフ。ジンは監督の分身のように思える。神のようにまばゆいシャオ。シャオは強いのではなく、賢いのが本質なのだと思う。