尊敬した先生
小中学校だと、小学校6年生の時の先生だけは尊敬していました。毎朝小さなわら半紙を配って黒板に問題を書いて、算数なら計算をやらせて、国語の場合はひらがなを黒板に書いて漢字を書かせて提出させるわけです。あとは10分間のホームルームの時に毎日本を読んで聞かせる。下村湖人さんの「次郎物語」です。ちょうど1年で全部読み終わるように勘定して。当時まだ先生になりたてで若かったですが、他にそういうことをやる先生は一人もいませんでした。佐々木修治という人でした。
尊敬したきっかけがあります。4月の学年の初めに、児童全員と学校の宿直室で一人10分程度面談をしたんですよ。そのとき私が言われたのが、「君の今までの成績をみたけれど、これは君の本来の成績じゃないね。君は少し頑張れば一番になれる。ちゃんと自分を表現しないとまずいんじゃないの。」といったことを言うわけです。そこで私は「なんでこの人は僕が頭良いのを知っているんだ」と思ってね。(笑)とにかく、アプローチの仕方が良いなと思ってね。
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