葬式のはなし

身近な人間の葬式というと、私が25歳の時に親友が銀座8丁目のビルの屋上から飛び降りて死んだのが最初でした。その時に葬式とは彼を失って悲しいと思う人が集まることなんだと思いました。

あと悲しいなと思ったのは母方のおばあさんが死んだ時でした。おばあさんとは小さな頃からずっと一緒に暮らしていたから。ずっと一緒だったから、おばあさんに育てられた部分がかなりあります。おばあさんはリウマチで骨が曲がって動けなくなって、赤十字の病院に入院していたけれど、何年かして亡くなりました。その時には死んだ顔を見に行って、葬式には出なかった。私は生きているうちにはきちんと付き合ったから、葬式は出なくていいでしょう。ちゃんと付き合わなかった人だけ出ればいいってね。(笑)

できることなら家族の葬式には出たくないですね。