経営において大事なこと

最近また経営について考えているのですが、経営というのは百科総覧的に何でもやればいいということはないですね。例えば、国立の大学を受験するみたいに全科目をきちっとやらないと点数が取れないといったことは経営ではないですよね。経営上には色々な課題があるのですが、その中で組織の存亡に関わる、これがなければ組織は滅びる、これがなければ組織は伸びない、といったことに直接関わる課題だけをやる。経営者はそれ以外のことには頭を使ってはいけないと思います、マネージメントしたい人はね。それ以外のことは他の人に任せればいい。それで自分の組織、例えば課を預かる人、部を預かる人、あるいは会社全体の経営を考える人は、その組織の単位毎に今のようなことを考えるべきだと思っています。

どちらかというといつも僕は手抜きをしていて(笑)、絶対に大事なこと以外は考えません。これがないと組織は潰れる、これがないと組織は伸びないであるとか。それを考えると、やはりマネージメント上で最も大事なことは、手抜きをするところと手抜きをしてはいけないところを、きちんと明確に意識されないと困るのかなと思いますね。

我が社でもって言うと、開発以外の部門の新規売上拡大の絵が描けていない。開発が無いとすると、未来の我が社が潰れるか伸びるかは現状のところ全くわからない、ということです。したがって会社全体のマネージメントを考える人は、無論その部分を考えなければならないと思います。その一方でそれぞれの部課単位でそれぞれの課題を抱えていると思います。部長さんは部の存亡に関わる課題を考えればいいし、関わらない課題は何なのかという分を考えるべきでしょうね。