建物の構造

建物を建設するには様々な工法があります。一般的に多い工法として、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造の4種類があります。構造によりそれぞれメリット、デメリットがあります。

 

●木造(W造)
木造は骨組みの部材に木材を使用した構造のことです。
メリット :通気性がよく湿気がこもりにくい。建築コストが安い。
デメリット:他の構造に比べ、遮音性が劣る。火炎、延焼に弱い。

●鉄骨造(S造)
鉄骨造は骨組みの部材に鉄や鋼を使用した構造のことです。
使用する鋼材の厚さにより、軽量鉄骨造と重量鉄骨造があります。
メリット :耐震性に優れている。木造より防音性に優れている。
デメリット:鉄筋コンクリート造より遮音性が劣る。火災、延焼に弱い。

●鉄筋コンクリート造(RC造)
鉄筋コンクリート造はコンクリートを鉄筋で補強した構造のことです。
鉄筋の靱性と引張強度、コンクリートの強い圧縮力を生かした構造です。
主に中高層建築物の建物で採用されます。
メリット :耐久性、耐震性、耐火性、遮音性に優れている。
デメリット:建築コストが高い。重量が重くなるため、地盤強化の必要あり。

●鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
鉄骨鉄筋コンクリート造は鉄筋コンクリートの芯部に鉄骨を内蔵させた構造です。
鉄筋コンクリート造に比べ、耐風・耐震性等に優れ、柱や梁の断面をコンパクトにできる。主に高層建築物の建物で採用されます。
メリット :鋼材を多量に使用する事で、柱や梁の断面積を鉄筋コンクリート造よりも小さくすることが可能です。耐久性、耐震性、耐火性、遮音性に優れている。
デメリット:鉄筋コンクリート造よりも工期が長くなり建築コストが高い。重量が重くなるため、地盤強化の必要あり。

上記以外にも、建築物の構造には様々な方法があります。計画している建築物の用途、目的に合わせて選択が必要です。

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