歴史との接続

歴史のない新しい飲食店、新しいホテルは楽しくないですね。建物に歴史が染み付いていないから。新しいホテルにいる従業員にもアンバランスを感じてしまうしね。やはり良いホテルというのはその歴史が必要だし、歴史を作った従業員とお客さんが居て、初めてホテルが完成するんだと思う。新しいホテルを観に行くと、全てがアンバランスですね。100年、あるいは50年くらい経ったら味がでれば良いけれど。

 ―大変なことを言いますね。(笑)新しいものをつくる立場ですから、僕は。(本橋)

でも少なくともそういう謙虚さは必要だよね。街中で新しい建物が浮いちゃってるのがあるけれど、50年経ったら馴染むのかな、馴染むんだろうかこれで、って思ってみています。やっぱり建築の歴史、地域の文化、そういった流れの中できちんとコラボレーション出来ているかということですよね。出来ていなかったら、それはアウトだよね。無論、そういうのを一切拒否して、俺は俺で良いんだ、というのもあっていいのかもしれないけれど。