神林長平
神林長平さんというSF作家がいます。「戦闘妖精・雪風」というのがあって、戦闘機が自分の意思をもつんですね。色々なパラレルワールドがあって、次元が変わるであるとか。同じ人間が次元毎にいるわけ。そういう小説を書いている。その人の本は古本屋で売っていない。みんな売らないんです。(笑)100円で売っているものをたまに買いますが、多くは読み捨ての本なんですね。
それで、彼の言った好きな言葉があります。
「屍だと思えば、すぐに屍になれる。鳥だと思えば、すぐ鳥になれる。自分を鳥だと思えば、君はすぐにビルの屋上から飛んで行くことができる。自分が屍だと思ったら、その瞬間にすぐに屍だ。腐った臭いが部屋中に充満してくる。」そういうようなことは、本質ですね。現実ではないですよ。現実と本質は違うから。結局、人間は自分が何かをしたいとかいう欲求があれば生きるんでしょうね。なくなった時に死ぬんでしょうね。
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