7-3. 光環境 (3)

さて一般電球で12lm/W〜15lm/Wの効率だということを前回示しました。現在はLED電球がエコの観点から採用されるケースが多いですが、実際のところデータ上でどの程度の差があるのでしょうか。器具の配列や器具そのものの性能で多少の幅はあるようですが、LEDの発光効率は概ね100lm/Wだそうで、一般電球に比べれば7倍前後の効率的であるということが分かります。ちなみに蛍光灯で60lm/Wなので、これもLEDの方が1.5倍程度、効率が良いということになります。
またLEDのメリットとして電球の寿命の長さが挙げられます。一般電球で3,000時間、蛍光管で6,000〜12,000時間とのことですが、LEDの場合は40,000時間と言われ、一般電球の10倍以上長持ちがするようです。40,000時間といえば、24時間付けっぱなしにしておいたとして、1666日、4年半は保つ計算になります。場所にも寄りますが、例えばオフィスビルの業務スペースだとして、実際には1日の半分の時間も付けないで、かつ週末が休みであることを考えると、およそ10年は電球を替えずに済むのではないでしょうか。消費電力とともに球の交換頻度の少なさもLEDの魅力です。
ちなみに球の切れ方ですが、一般電球は急にパチッと切れます。蛍光管はちらつき始めると交換の合図ですよね。LEDの場合はあまりそういうはっきりとしたサインは無いようで、なんとなく照度が低くなって来たら交換のサインだということです。

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